FFT型CCDは、電荷読み出しの際、列単位で電荷の垂直転送を行います。その転送のタイミングと、CCDに入射する被写体の移動タイミングを合わせ、CCD画素の垂直段数分の積分露光をする方式をTDI動作といいます。TDI動作においては、被写体と同じ方向に同じ速度で信号転送を行う必要があります。その速度は、以下の式で表されます。
v = f × d
v: 被写体移動速度、信号転送速度
f: 垂直の転送周波数
d: 画素サイズ
下図の1段目の電荷が2段目に転送されると、2段目においても光電変換により電荷の蓄積が行われます。この動作をM段まで連続して行った場合には、M倍の電荷が蓄積されます。この電荷はCCDの水平シフトレジスタから列ごとに出力され、とぎれがない2次元の画像が得られます。以上によって、TDI動作では、リニアイメージセンサと比べてM倍の感度が実現されます (S/Nは√M倍に改善されます)。また、TDI動作では、フレームモード時よりも感度のバラツキが改善されます。