ペン型低圧水銀ランプ
概要
L937シリーズはペン型の小型低圧水銀ランプで、純粋な水銀スペクトル線を安定に再現性よく得ることができます。このため、分光器の波長校正、オゾン検出器、クロマトグラフなどの他、オゾン生成、殺菌灯、水質汚濁測定などに使用することができます。
L937シリーズは取り扱いやすいシングルエンド形で、オゾン生成タイプとオゾンレスタイプがあります。また、専用電源が用意されています。
特長
■高出力で純粋な水銀スペクトル
■オゾン生成タイプとオゾンレスタイプの2種類を用意
■すぐれた安定性、再現性
■小型、軽量、狭い場所でも使用可能
■長寿命
■取り扱い簡単な専用電源
用途
■分光器の波長校正
純粋でエネルギーの高い線スペクトル光源であるため、分光器の波長目盛りの校正に使われます。これには254 nm のほか、436 nm、546 nm 等の可視域のスペクトルが使われます。L937 はコンパクトでシングルエンド型(電極を片方に集めた形)で、発熱が少ない(Max. 60 ℃)ため分光器への組み込みが容易になっています。
■オゾン発生器
酸素は130 nm ~ 200 nmの紫外線を吸収してオゾンと窒素酸化物を生成します。水銀の185 nm輝線は比較的エネルギーが高いため、オゾン発生源として使用できます。水銀ランプによるオゾン発生は主に悪臭除去に用いられています。オゾン濃度が厳しく規制されているため、発生量の緩やかな小型ランプが適しています。
■蛍光光度計用光源
蛍光光度計は、紫外線などを試料に当て、蛍光の発光量から試料濃度を測る装置で、光の透過率を直接測る方法に比べて感度が1000倍以上も高く、また多くの試料中から蛍光性物質だけを選択して分析できるなどの特長があります。水銀の254 nm輝線はエネルギーが高く、蛍光励起用として最適です。
■オゾン検出器
オゾンは200 nm ~ 300 nmに吸収帯があり、水銀の254nm輝線は濃度モニタ用の測定器に用いられています。これにはオゾンレスタイプのランプ(L937-03, -04, -05)が使用されます。
■クロマトグラフ用光源
液体クロマトグラフでは、検出部に上記の蛍光光度計を用いる場合があります。このほか、薄層クロマトグラフでは薄層板に蛍光材を塗布したり、試料そのものの紫外線による蛍光を調べる方法が使われます。
■水質汚濁分析
汚濁による水の透過率をみる方法です。水銀輝線の特に254 nm、313 nm、436 nmなどが使われ、これらの比較から有機物濃度が測定されます。また、簡易的あるいは連続モニタとして254 nmだけで測定されることもあります。
■殺菌灯
250 nm付近の紫外線は最も殺菌効果が高いといわれています。このため水銀の254 nm輝線は水あるいは食品表面の殺菌などに効果的です。*L937は小型ランプですので、殺菌を工業的に行う目的には適しません。
■その他
光化学反応、生体反応などの実験室レベルでの光源としてもお使いいただけます。
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