光科学技術研究振興財団は、非線形有機結晶「BNA(N-Benzyl-2-methyl-4-nitroaniline)」を用いたテラヘルツ波の効率的な発生に成功するとともに、検出においても効率の向上に課題を残すものの高周波の検出までも可能にしました。これは、テラヘルツ波分光計測の基本光となる高強度フェムト秒レーザー技術が進んできたためで、これにより実用化が促進され、非破壊検査や非侵襲生体計測、遠赤外分光などの分野で応用が進むと期待しています。
この研究成果は、独立行政法人科学技術振興機構(文部科学省所管)から静岡県が地域指定を受けた地域結集型共同研究事業の「超高密度フォトン(光子)産業基盤技術開発」で、浜松ホトニクス株式会社から当財団に派遣された研究員と大阪市立大学大学院 理学研究科 橋本秀樹教授との共同研究によるものです。研究テーマはそれぞれ、「先導的実証研究~テラヘルツ波応用」および「超高密度フォトン反応制御技術の開発~実用化を目指した非線形光学材料の性能評価」です。2000年12月より当財団が中核機関となり、コア研究室を静岡県浜松工業技術センター内に設けて研究を推進しています。