CdSセルは、それまで光電管などの電子管製品を扱っていた当社が、初めて手がけた半導体製品です。開発を担当した鈴木佐喜雄は、硫化カドミウムの粉末で全身を真っ黄色にしながら、たった一人で試行錯誤を繰り返し、製品化に成功しました。昭和33年の暮れのある日、テレビのブラウン管の輝度調整用として、月1000個単位での注文が舞い込みました。これまで多品種少量生産を行っていた当社にとって、初めて体験する大量生産であり、従業員を総動員して生産にあたりました。CdSセルの開発は、半導体技術の蓄積や、全社一丸となって昼夜生産にあたることで社内の結束が高まるなど、さまざまな成果をもたらしました。 |